2015年6月2日火曜日

導かれるままに



ふと、今日の朝
小学校の頃の事を思いだした。
小さい時から、うたうことが
大好きだったし
音楽の授業も楽しみだった。
けれど、ひとつ苦手なものがあった。
それは、ソプラノリコーダーを
吹くこと、、、
笛の授業が嫌いで仕方なかった。

そんなある、笛の授業の時
クラス全員で笛を吹いていたら
先生に名指しされ、
貴方だけ音が違う、立って
吹いてみなさいと言われた。
緊張して、手は震え
全く吹けないまま注意されて
授業を終えた。

恥ずかしくて、悔しくて
家に帰って肌身離さず笛を持ち
暇さえあれば、吹いていた。

そして迎えた、笛の授業。
上達している私に先生は驚き、
逆に褒めてくれた。
嬉しくて、それからも毎日 
笛を吹いていたら、
練習曲一冊スラスラ吹けるようになり
高学年の練習曲も制覇し、
先生に頼んで、
何か吹ける曲はないかと
聞く程になった。

家に帰れば、丁度その頃
NHKで放送されていた、大黄河という
番組があり、宗次郎さんが吹いていた
曲が大好きで
テレビの前で音を聞いて覚え、
番組が始まると、笛を持ち出し
一緒に吹くまでになった。

笛を吹くのが、楽しくて
仕方なかった。
そして、一緒に笛を吹く
友達も出来た。
そして、彼女と一緒に笛の曲を
作曲して吹いた。
人生初の曲が生まれた。

今、私はネイティヴフルートを
吹いている。
私が何か新しいことを始めるとき
そこにはいつも、笛の存在があった。

嫌いなこと、苦手なことは
もしかすると、
大好きなこと、得意なことかも
しれない。

目には見えないけれど、
平和の象徴であるココペリが、
私の道を喜びへと導いてくれている、
そんな気がする。