気が強く、優しく、とても野生的な猫でした。
野山をかけまわり、朝、玄関に出てみると、うさぎを捕まえ、誇らしそうに座っていました。
名前を呼ぶと、すぐにとんできて、何処にいくのも一緒でした。
そんな彼が、引越しする事が決まった同じ時期に、亡くなってしまいました。
しばらく、動物病院に預けていましたが、なんとなく彼が家に帰りたがっているような気がして病院に向かうと、
三星は、嬉しそうに、か細い声でニャーとなきました。
先生が、さっきまで、ぐったりしていたのに、迎えに来たと同時に起き上がった、余程、家に帰りたかったのだと言いました。
その日の夜、いつ旅立ってもおかしくない状態の中、彼に寄りそい、声をかけました。
まだ、息がある事にホッとしました。
気がつくと、ウトウト居眠りをしていて、はっと三星の方を見ると、もう彼は、旅立っていました。
心配をかけないように、そっと旅立っていったのでしょう。
悲しくて、寂しくて、何日も泣きくらしました。
何かをする気力もわきませんでした。
ある日、三星の事を想いだして泣いていると、優しい雨が降り注ぐように、メロディーと言葉が降ってきました。
急いで言葉をかきとめ、楽器を片手に唄ってみました。
それは、まさしく三星のウタでした。
胸がいっぱいで、泣きながら何度もうたいました。
彼は、いつまでも泣いている私のもとに、ウタとなって帰ってきた、そんな気がしました。
そのウタの名前は、three stars にしました。
寂しくなると、このウタを唄って
旅立っていった彼を想い、それから少しずつ元気を取り戻していきました。
今、引越したと同時に出逢った、三星そっくりの虎猫がいます。
姿はもちろん、性格、鳴き声も三星そっくりです。
三星が生まれ変わって、また私の元に来てくれたのかもしれません。
植物、動物、、私達をとりまくたくさんの命はいつでも
私達に寄りそい
助けてくれているように思えてなりません。
ひかり集めて 空に飛ばせば
七色に光るよ 虹の橋
いつしか君に 逢えること信じて
導かれゆくよ 君を想い
ウタヲウタウヨ、、、
threestars より