2015年2月12日木曜日

草木花のように




幼い頃から、よく想った。

なんで、私は彼らと同じ、
草や木、花として
生まれてこなかったの?

なぜ、私は人間に生まれてきたの?

人よりも、こんなに身近に感じる彼らと同じ、
草木花として生まれてこなかったの?


そんな事をおもい、
心がキュッと苦しかった。


大きくなるにつれて、人間の欲や色々な感情にまみれ、
辛いとき、悲しいとき
いつもそばに寄りそってくれたのが
草木花、虫に鳥、魚達
たくさんの命たちだった。


草をつみ、草を食べ、
緑に包まれているとき
私は、私に戻れた。

陽の光を浴び、風にふかれ、
木々と共に揺れているとき
私は、私になれた。

涙が溢れた。

涙が、私の心の垢を洗い流し、
風が私の涙を拭ってくれた。

木々は、身体を揺すり
優しく慰めてくれた。



長い長い旅だったけれど、
何故、私が人間に生まれたのか、
わかった気がする。

人でなければ、
彼らの声を人々に
届ける事はできない。

こんなにも美しい地球に生まれ
こんなにも深く深く愛されていること

いつでもみんな、
その大きな愛に包まれていること。

私自身、長い間その事を
忘れていたけれど。
いまなら言える。

私、こんなにも愛されてるよ〜って。
生まれてきて良かった!って。

ウタを通して、彼らの命のお茶を
通して

新ためて

彼らの声を届けよう。

そう想った朝でした。


今日もみんなにとって
素晴らしい一日となりますように。
ありがとうございます。



  utaka   拝